不採算を整理する。
赤字事業を整理する。
これだけ聞くと、すぐに閉鎖だ リストラだ と考えてしまうのは少し早計かと考えます。
確かに、不採算事業を閉鎖したり、従業員の方を別の事業に移動したりというのは、簡単に可能なのですが、それは緊急事態の最終の選択肢のひとつであり、まだまだ事業の再構成ができる可能性があるものに対し、すべてをシャットアウトする必要はありません。
では、本当に不採算を整理する箇所はどこなのかを考えていきます。
一点あなたに質問があります。
こちらにあげた10項目の中で、不採算となっているものは何番かを考えてみてください。
1.ホウ レン ソウを徹底的に指導している。
2.予算計画を必ず報告してもらうように徹底している
3.毎朝朝礼を必ず行っている
4.あらゆる場面を想定している書類
5.今後事業拡大する際に使用予定の什器
6.各部署に割り当てられた電話番号
7.費用削減のための新入社員起用
8.電子機器類の長期間使用
9.所属部門外の専門的資格取得
10.大規模の定例会議
正解は1-10
全て不採算になるものです。
いかがでしたか?あっていましたでしょうか?
便利だと思っていたものが実は便利ではなかった
一見、採算性のあるものにみえていても、本当は不採算なことを行っていたというのはよくあります。
上記で取り上げた不採算のチェックリストのなかから例としてひとつピックアップしてみます。
あらゆる場面を想定している書類
これは一見便利に聞こえるのですが、全て網羅した書類となると、何十項目にも及び、読むだけで苦労してしまうということも少なくありません。
実際現場で使用しているのは、数箇所なのに、年に1回起きるかおきないかのケースに対応するために、膨大な量の項目を入れている場合が多く見られます。
1年で1回しか出てこないケースでは、その特別ケースの書類を作成すればすむことですし、毎回そのためだけに、膨大な量のサインを行わなければならないのは難しい状況です。
気をつけなければいけないのが、イレギュラーがおきた場合は、それをいつもの書類に盛り込んでしまうということ
これをしてしまうと、どんどん普段使わない書類が増えてしまいますので、イレギュラーはイレギュラーの書類があればよいです。
不採算な要素があるために、負のスパイラルに巻き込まれてしまい、なかなか抜け出せない状態が続いてしまうと、赤字体質から抜け出せない事業となっています。
ですから、現在取り組んでいることが、本当に採算性のあるものなのか、
実際は不採算のものではないのか?というのを一覧に書き出していただき、今一度考えてみください。
そうすると、良のスパイラルに一気に変換することが可能になります。

※こちらのフォーマットはプリントしてご自由にお使いください。
事業再生コンサルタント川口貴弘のコメント

何が便利で何が不便なのか試してみないとわかりません。
しかし規模が大きければ大きいほど、うまくいかなかった際のダメージは大きいものなので、まずはほんとにごくごく小規模で試してみるのが一番効果的です。
いきなり全体に浸透させたい気持ちもあるのですが、浸透させたい面積が大きければ大きいほど、内まで染み渡るのに相当な時間を要します。
しかし、一点に集中して浸透させる場合は、同じ容量でも奥深くまで浸透させることは可能です。
ですから、まずは一点に集中して、この案が最善だという一点を作ってから拡散するほうが、最終的に全体に行き渡りますので、お試しください。
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